ドレスで葬式行け

お久しぶり、僕です。

 

「類は友を呼ぶ」なんて言葉がありますね。個人的にかなり的を射た諺だと思ってます。

というのも、僕の仲間はどいつもこいつも非常識なんすよ。もちろん遅刻はしますし、声もデカけりゃ、いい歳してまだ下ネタで立てなくなるくらい笑うし、金ないのに酒すごい飲む。毎度毎度自分を見てるようです。我が振りは直さないんすけどね。

 

 

少し前のことになるんすけど、そんなダメ人間たちで蟹を食いに行きました。蟹道楽です。みんな知ってます?蟹道楽。デッケェ蟹がバカみてぇに動いてる門構えした店。成金大喜び外装の蟹屋さん。

あ、蟹って知ってます?エビのツレみたいな奴。じゃんけんクソ雑魚の奴。知らんかったら調べてね。

 

まぁ、お察しの通り僕らなんて基本金ないですから蟹なんて食い慣れてもないし、大盤振る舞いな訳です。緊張するぜ…バーロー…って言いながら店向かいました。そしたらね、注文から会計までマシンガントークだったんすよ。

 

蟹食うときは静かになるって定説あったはずなんすけどね、おかしなこともあるもんですね。鳥貴族の盛り上がり方しました。

いやね、アホかと。味わえと。片手間に蟹食うなと。俺の剥いた蟹をヘラヘラ喋りながら取るなと。なーんで蟹食い飽きてる奴らの振る舞いするんじゃと。蟹も恥ずかしいだろと、ほら見てみろ真っ赤じゃねえかと。

 

しまいにゃ「蟹ってちゃんとカニカマみてぇな味するんだな」とか言い出す始末。カニカマが蟹みたいな味するんだろ。蝶々見て「蝶々結びみたいな虫いる!」って言わんだろ、馬鹿しか居ねえのか。

 

どうですか、最低でしょ。だから居心地がいいし、最高に楽しいんですよ仲間といると。常識ないから優先座先座るけど混んだらジジイに席譲るし、居酒屋でもちゃんと「いただきます、ご馳走様」言うけど所持金アンダー1000円。馬鹿で非常識で愛すべき仲間っす。

 

常識ってのはルールじゃないんだなと思います。いつだって先駆者や革命家は非常識で自由なはずです。

もちろん知っておきたい常識、守りたい常識も沢山あるけれど、気にしないでいい常識や理解できない常識もあるのも本音です。そもそも国や宗教、思想が違えば常識なんて違って当然でしょう。人の数だけ常識もあるでしょうな。

 

アイツらの常識は俺らの非常識で、逆もまた然りってことすわ。

 

でもそれでいいじゃん、会ったこともねえ昔の誰かが作った常識なんて気にしない方がロックンロールじゃん。自分の思う常識と世間の常識が合う時もあれば合わん時もあるじゃん。

だから蟹食う時にマシンガントークするのもよろしいがな、大衆居酒屋でしっぽりいってもよろしいがな。

 

 

猫にポチって名付けちゃえよ、甥っ子が欲しがるなら赤色のランドセル買ってやれよ、俺の葬式にはドレスでおいでよ。

 

常識を壊せるのは非常識な奴だけだぜ。

 

 

 

蟹はマジで高い、非常識な値段した。ふざけんな、常識的に考えろ、こっちは金ねえんだ。